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精神病学概論

精神病学概論

 精神障害とは、通常の社会生活に於いて、異常とも思われるような行動や言動が見られる病気をいいます。
 精神病の原因には、内因・外因・心因があり、これらが複数重なって精神病が発症することもあります。
 一般的には、精神分裂(統合失調症)と躁鬱(そううつ)病を2大内因性精神病と言われています。
  内因性は、主に過度のストレスなどの心的要因によって引き起こされます。

1.統合失調症(精神分裂)
 妄想や幻覚などの多彩な症状を示す、精神疾患の一つです。
 青年期(10代後半)に大部分が発病し、幻覚・・・(自分は誰かに襲われる、脅迫されていると言った妄想。空笑いや独言、支離滅裂と奇行)
発生率・・・1000人中7〜8人とかなり高い。
治療・・・精神科医が中心となって、薬物療法、リハビリテーション療法。

2.そううつ病(躁鬱)
 双極性障害(そうきょくせいしょうがい)とも言い、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患であり、気分障害の一つです。
 軽いものは「心の風邪」とも言われ、現代病と言われています。
 早期に治療すれば回復します。
  躁(そう)病相のときは、極端に楽しくなり、はしゃぐ、自信過剰、無遠慮、怒りっぽい、傲慢。
 鬱(うつ)病相のときは、ひどく落ち込み不安になり、憂鬱状態に陥ります。この2つを繰り返す・・双極性と単極性(うつ病挿話のみ)があります。
 原因として、他の精神疾患、身体疾患に伴う・・一次性うつ病、二次性うつ病。遺伝学的分類なども考えられます。
症状・・・無気力、意欲減退、劣等感、後悔、愚痴っぽい、心配性、取り越し苦労、イライラ感、人に会いたくない、集中力希薄、決断できない、自殺念慮、妄想概念。
発生率・・・女性は男性の約3倍。1000人中4人に発生。
治療・・・病状重い場合は投薬。鎮静効果の強い薬物療法。
心理療法・・・認知行動療法。対人関係療法。問題解決型心理療法。
カウンセリング・・・ロールプレイ(自己主張訓練・・ソーシャルスキルズ・トレーニング)。家族療法。精神分析療法。

3.神経症(neurose)
 主にノイローゼのことで、心の原因で心身にいろいろな障害が認められ、強迫神経症、恐怖症、離人症、不安神経症、心気症、摂食障害、神経症性うつ病などの症状をいいます。
 自律神経が過敏でわがまま、未熟、自信がない、過度に几帳面、完璧主義、依存的、小心で些細なことに神経を使いすぎる、くよくよし過ぎる心配性な人がなりやすい。
カウンセリング・・・環境を調整する。考え方を変える。自分にあった訓練法をマスターし、自分の弱点と共存していこうと決心する。

4.心身症
 心理的な因子で発病や経過に関与している身体疾患をいう。過剰なストレスによるストレス病。心労に多いマネジャー病。
 自律神経系を介する自律神経失調症、胃潰瘍、十二指潰瘍、神経性嘔吐、下痢症、本態性高血圧症、不整脈、偏頭痛、円形脱毛症、めまい、肩こり、眼瞼痙攣、喘息など・・・
カウンセリング・・・ストレスとの関係から因果関係について洞察するように働きかける。休養、リクレーションなどの気分転換でストレス発散を図り、ストレス耐性を高めるトレーニングなどを心がける。

5.境界例
 思春期、青年期に発生し、精神病とも神経症とも言い切れず、正常と精神分裂の境界にある疾病のこと。精神疾患のうちでも特に不安が強く、根底には不信や敵意を秘めていることが多い。

 人の精神機能は、意識、知能、記憶、感情、思考、行動など幾種類かの側面があり、精神疾患ではこれらのうち1つ、または多種類が障害されることで多彩な症状が現れます。
 従って、精神が正常かそうでないかの線引きを何処にもっていくかが問題です。線を引く場所によっては神経症と紙一重の状態だからです。

 以上、大まかな説明になりましたが、専門分野でお仕事されている方、文章中不適切な表現などございましたら、ご指摘ください。